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サイエンスマンの本格科学メモ

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現代物理、進化論、脳科学など、現代の科学についての個人的思考を中心に記録します。

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特殊相対性理論から導かれるE=mc∧2はもちろん
            エネルギー  = 質量
ということであり、その等価性から前回、素粒子を「局在化されたエネルギー」とみなす考え方を提案しました。 超弦理論もその方向の一つです。おそらく 、素粒子は 粒子としてもエネルギーとしても記述できて、等価な理論ができるのでしょう。もっとも粒子と考えるほうがイメージしやすいし、理論も組み立てやすいかもしれませんが。 

ところで、有名なアインシュタイン方程式の意味をざっくりと示すと、
           時空の歪み = エネルギー
ということになり、エネルギーすなわち質量のまわりの時空は歪んで、結果的に他の物質や波動の運動を変化させます。ここで、この方程式の解釈をさらに進めて、エネルギーと時空の歪みは等価であると考えてみます。そうすると、素粒子は「局在化された時空の歪み」とみなせます。

時空の歪みは波として伝わることもできて、これが重力波です。重力波は間接的に観測されています。重力波に関わる素粒子は未発見の重力子で、この正体が局在化された時空の歪みなら、この宇宙には時空しか存在しないことになります。

量子論も相対性理論も、時空と物質の存在を前提にしています。しかし、上の考え方ではこの宇宙には時空しか存在しません。波や物質に見えるのは時空の歪みに過ぎなくなります。なにやらトンデモ科学に近づいている感じもします。アインシュタイン方程式を拡大解釈し過ぎでしょうか。

ただ、今では真空の存在が非常に分かりにくいものになっています。真空には何もないのではなく、いつも対発生で物質ができていて、宇宙の膨張をコントロールするだけのエネルギーも含んでいます。現代物理はまだこの真空が記述できる理論を持っていません。

しかし、宇宙には時空しか存在しないという仮説をとれば、たいへんすっきりするような気もします。真空は文字通り何もない時空であり、素粒子に見えるものはその時空の歪みにすぎないことになります。歪みの波は電磁波や重力波となり、局在化された歪みは光子や重力子になります。他の素粒子も局在化された時空の歪みのいろいろな形ということになります。

これは素粒子論における「色即是空」観かもしれません。「色」がついた素粒子に見えるものは、実際は時空という何もない「空」の一形態にすぎないわけです。もしかしたらトンデモ仮説に終わるかもしれませんが、なんとなく、これからいろいろな事がすっきり説明できるような気もします。

この素粒子モデルが今の超弦理論に組み込めるのかどうかわかりませんが、もし超弦理論の発展系と見なすことができれば、これは「弦」が何でできているかの一つの答えになります。超弦理論では、とりあえず弦が何でできているかは問いませんが、これはそれが時空の歪みだと答えます。歪みが弦状になって振動していることは、わりにイメージしやすいかもしれません。


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by scienceman | 2014-04-28 14:16 | 現代物理